新船『第三十八常磐丸』が竣工しました!その迫力に驚き!Vol.1

2019.11.17
私たちの鰹食ライフを支えてくれる、新しい冷凍旋網(まきあみ)鰹船が完成!ドキドキの初潜入。初心者目線で特に驚いた所を紹介します。

旋網船とはその名のとおり、本船後部に積載されている小さい船で魚群のある位置に網を張り、その後網を締め鰹を漁獲する方法です。
一度にたくさんの鰹を漁獲することができる効率の良い漁法です。

令和元年 11月11日 『第三十八 常磐(ときわ)丸』 焼津漁港外港にて

港に着くと、そこには全長約80mにも及ぶ大迫力の艦体が焼津漁港外港に堂々と就航していました。
重さはなんと760トン。想像できますか?例えると大人のゾウが約130頭です。。。

受付を済ませ、いよいよ入船です!
タラップを渡り、甲板へと出ます。
床板から木のいい香りがしました^^

漁獲網と網を張るための艦艇。網は全長1.8~2㎞、深さは約300mにも及びます。

このように船が積載されています。

網の浮き

潮の流れなどで乱れてしまう網を整える船

これはクレーンで吊り上げ、海面に降ろします。

スクリュー部分

みなさんも見たことがあるかと思いますが、
ボートや船のスクリュー部分ってむき出しの状態が通常ですよね。
でもこの船にはガードがあります。その理由を教えてもらいました。
なんと、網を整える際に巻き込みを防止するためなんです。
用途に合わせ、細部までしっかりと設計されているのですね。

この船はにまつわるエピソードも聞けました。
それは2011年3月の東北大震災後、
海に散乱しているガレキ等の巻き込みを防げるという点から
港で物資を積んで被災地まで運ぶ際に、大活躍したそうです。

しかし、小さいといっても全長7m近くあるこの艦艇が3隻も積んであるなんて、本船の大きさがよくうかがえます。

船の先頭へと進んでいくと、
大人の腕の太さほどある港と船をつなぐロープとイカリの鎖。
間近で見るとその太さに海の力の強さを感じます。

そして、見上げるとそこには色とりどりの大漁旗がたくさん!
風になびく姿がとてもかっこいいですね。航海安全!大漁祈願!

 

 

そして機関室へ。

操縦席には驚くほどの画面の数!素人が見たら全くわからないこの画面たち。

衛生を使って、潮の流れや風向きの情報を常に見張り、航海・漁業を進めていくそう。
船がこんなにもデジタル化しているとは知らなかったです。
室内には、航海安全・大漁を祈願する神棚もあり、日本の伝統が感じられました。

位置情報、潮の流れ等

魚群探知機

船の外だけでもこんなに驚きの連続!
内部の様子は、引き続き次号にてご紹介します。お楽しみに!

 

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