初鰹シーズンを目前にし、みなさまに気を付けていただきたい食中毒についてお伝えします。
食中毒には様々な種類がありますが、2018年に発生した食中毒の報告件数のうち1番多かったものがアニサキスによるものです。
下のグラフをご覧ください。みなさんがよく知るノロウイルスよりも多かったそうです。ニュースで度々取り上げられていたのも記憶に新しいのではないでしょうか。
中にはかつおが原因でアニサキス症にかかった人もいたようです。寒くなるとアニサキスの寄生が増えてくるため、冬はアニサキスに注意が必要です。
そもそもアニサキスとは何なのでしょうか。
それは魚介類に寄生する寄生虫です。サバやイカなどによく見られ、かつかつおにも寄生することがあるようです。その幼虫が2〜3㎝の白い糸状で内蔵や筋肉に寄生します。魚に寄生しているアニサキスは幼虫の状態なんですね。
万が一、アニサキスの幼虫を生きたまま食べてしまった場合、ヒトの体内では成虫になれず通常は排泄されます。しかし稀にヒトの胃や腸壁に侵入することがあり、その場合、食後8時間前後で嘔吐や激しい腹痛が起こります。これがアニサキス症の正体なんです。
中には幼虫が消化管の壁に穴をあけて重症化してしまうこともあります。
このような症例を知ってしまうと、アニサキスが怖くて魚が食べられない!と思ってしまう方もいると思いますが、いくつかの注意するポイントを抑えておけば安心して魚を食べることができます。
その1 加熱して食べる
完全に火を通すことでアニサキスを死滅させることができます。70℃以上の加熱が効果的と言われています。
その2 鮮度の徹底
魚が新鮮なうちは内蔵に寄生していることが多く、鮮度が落ちると筋肉に移動してきます。鮮度がいいうちに内蔵を取り除き、内臓は生では食べないようにしましょう。
その3 目視で確認・除去
アニサキスの存在を目でよく認し、見つけたら取り除きましょう。
また、お刺身として食べたいとき、加熱はできませんし、鮮度、内臓の除去もお店で買うとなると自分では難しいし確実ではありません。だからといって目視で確認しながら食べるのも大変です。
そこでおすすめしたい方法がこちら!
その4 冷凍する(解凍された刺身を買う)
お刺身を選ぶとき、とくにアニサキス症が多く報告される時期は解凍ものにすると安全です。−20℃以下で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅しますから、安心して食べられますね。スーパーなどで、商品ラベルに「(解凍)」と表示のあるものが予防に適しています。
そして、なんといっても焼津で水揚げされるかつおはほぼ100%冷凍の状態です。アニサキスが生きた状態で体内に入ることはありません。しかも漁獲後に船上で生きたまま急速凍結されるので鮮度も抜群なんです。なので解凍後に死後硬直が始まるほどです。
アニサキスが心配だけど、安心してかつおのお刺身が食べたい!そんなときは焼津で水揚げされたかつおをオススメします^^
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