たのしさとやりがいが詰まった焼津のオープンファクトリー「すげぇら焼津」

2024.11.05
きっかけは、2023年から静岡市で開催されている工場博覧会「ファクハク」。期間中だれもが普段見ることができない工場を見学できる、工場マニアにはたまらないイベントです。
そんなファクハクのを開催を受け、焼津でもやってみたい!と市内企業7社が集まり「すげぇら焼津」、発足しました。

大きな漁港がある国内有数の漁業基地である焼津市はかつおの水揚げ高日本一。それには、日本の中心に位置していることで物流に有利なこと、大型冷凍倉庫が数多くあることも理由の一つです。そんな水産業が目立つ焼津市にも、実は焼津の特色を生かした多くのおもしろいモノづくり企業があります。
オープンファクトリーを通して、一般の方にももっと広く知ってもらいたい!と市内7社が工場見学イベントを立ち上げました!

参加企業は
・(株)イシダテック
・(株)川直
・(株)サイダ・UMS
・柴田工務店
・(株)吉村
・山福水産(株)
※50音順 敬称略

◆決起集会から開催までの道のり

5月末、焼津PORTERSにて焼津の企業4社とファクハクの実行委員の阪口さんをお呼びして、決起集会を行いました。
そこで来年の本番に向けて練習もかねてのプレイベント開催が決定。話が早くて動きも早い!まるでかつおですね!

イベントタイトルは題して”すげぇら焼津”。

補足すると、静岡県民(おそらく中部地区?)は方言で語尾に「~~だら」とつけるんですが、「すごいでしょ!」が「すげぇら!」となるんです。イシダテックの元スーパー広報こやまさんの思い付きでしたが、なんかインパクトあるし焼津らしくていいねって満場一致で即決しました。
そこから、参加企業の確定、役割分担決め、ぱぱぱっと気持ちよく進んでいきます。
当日の1か月前。非常にタイトな期間ながらもイベントWebサイト立ち上げ、メンバーのつながりをフル活用し市内各所にポスターやチラシの配布、SNSでの広報からのぼりまで作り準備万端!決起集会含めておそらく4回ぐらいのミーティングで無事開催まで漕ぎつけました。すげぇら!焼津!

受付は各社それぞれが用意し、ドキドキしながら申し込みを待ちます。数日後、申し込みが寄せられ、ありがたいことにあっという間に全社満員御礼の報告が。よかった~!

青空と同化しそうなまさにスカイブルーののぼり

◆参加企業として

準備万端!

そして迎えた当日。学童施設ラフ編の工場見学のおかげで、以前より心の余裕をもって臨むことができました!
とはいえ、一般の方々を会社に案内するのは緊張します。

今回の見学コンテンツは、

・ロイン加工現場を窓から覗いて見学
・超低温冷凍庫で-55°を実感!タオルかちこち体験
・スライドで会社説明
・かつおたたき試食

今回も夏休み期間で、親子で参加の子どもたちにも伝わるよう、前回で学んだことを踏まえブラッシュアップ!
事前に社長とああでもないこうでもないとディスカッションしながら、どうしたら伝わるか脳みそフル回転でスライド作成に注力しました。

今回作成にあたり、ブリヂストンさんの社会科見学向けの資料が分かりやすくとても参考になりました。

ブリヂストンさんのスライドを参考にして作ったページ

動画も交えてインパクトを残そう作戦

ロイン加工場見学では、伝家の宝刀「みなさんが食べている回転ずしチェーンの鮪もここで加工しているんだよ」。わたしたち水産加工業がみなさんの生活に対してどのような役目であるか、イメージしてもらいやすくなるんです。

最年少0歳児の参加者さまも一緒に

熱心にメモを取ってくださり感激!

マイナス60°の超低温冷凍庫では、みんなかつお・まぐろの気持ちになって。数分入っていると指先や顔が痛くなってくるほど。タオルかちこち体験ではその寒さをさらに体感できます。
加工技術はもちろんですが、商品の鮮度や品質を保ち、みなさまにいつでもおいしく食べてもらうためにこの超低温冷凍庫は必要不可欠です。事前に上着が必要とのご連絡を失念しており、申し訳ございませんでした。一番の反省です。

極寒の中笑顔で撮影に応じてくれた”プロ”の皆さま

悲鳴とともにがんばってタオルをぶん回す子どもたち!

最後に当社自慢の「一本釣り炭火焼かつおたたき」をご試食いただきました!

入社当日なのにめっちゃ手際よく配膳してくれた新入社員さん

マグ活!伊豆川さん、今日はカツ活!

工場マニアなお2人!ファクハクとの架け橋になってくださった阪口さん(右)

◆開催後に独自で行ったアンケートでは下記のような結果が

●イベントを知った経緯
・SNS 33%
・チラシ 17%
・知人の紹介 50%

SNSが強いですが、親子参加の市外の方が、観光施設に貼ってあったポスターを見てきました!と。やはりその辺、アナログ手法は外せませんね。

●開催そのもの
・各社の技術を守るためにクローズドになりがちな場所だがオープンファクトリーにチャレンジしてくれた
・社長の分かりやすい丁寧な説明から、水産業に対する愛着や誇りを感じた
・見学の後にこめふくに行った。とてもおいしかった。

・焼津の鰹や鮪が日本中に運ばれているんだなと実感できた
・魚の加工だけでなく、お米づくりなど循環社会を意識した取り組みが素晴らしいと感じた
・水産加工品が食卓に届くまでに多くの人の手間がかかっていることを学ぶことができた
・水産加工を身近に感じることができた

●見学コンテンツへ
・マイナス60℃の世界でタオルぶんぶんかちこち体験たのしかった
・炭火焼かつおたたき試食よかった
・-60℃冷凍庫に入り、体験に勝るものはないと感じた
・社長の説明が何も知らない見学者たちにも分かりやすく伝えてくれたため、地元産業の魅力と大変さを学ぶことができた
・初めて見るものばかりでとても面白かった

●参加者さまにもたらすことができたこと
・子どもたちが内容をしっかりと覚えており、夏休みの自由研究で書いていた
・テレビ取材で夏休みの一番の思い出に「工場見学」と答えていたこと

●次回へのアドバイス
・子どもたちが次回も参加したいといっているから、次回開催も希望
・次回は冷凍鰹を持ちあげるなどの体験もやってみたい

開催を経て、参加企業としてオープンファクトリー楽しいじゃん!やってよかったね!が第一の感想です。一般の方に存在を知ってもらえたことはもちろん、自分たちが当たり前に目にしていたものが、外の方々からはとても新鮮であること、お子さまの食育や地域への愛着のための教育に活用していただけたこと、異業種との出会いの場となったこと。会いたかった方が参加くださったこと。

面白いことが好きな人が集まると、新たなプロジェクトが生まれるなど、想像以上のたのしい展開が待っていました。
企業として、社員として新たな角度から自社を見つめ直したり、成長できる機会としても参加する意義があると思います。

大盛り上がりの打ち上げ!

そして、2024年10月17~20日は第2回ファクハク!工場見学者側としてとっても楽しみです!

さらに!第2回すげぇら焼津開催決定!2025年3月20日・21日の2日間です♬
詳しくは⇒すげぇら焼津公式Webサイト

 

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