近年セロトニンには”幸せホルモン”と呼ばれやる気や幸福感につながる脳内の神経伝達物質の9割であることが明らかになりました。
そもそもセロトニンとは神経伝達物質で、脳から排出されるものです。
神経伝達物質はほかにもノルアドレナリンとドーパミンと呼ばれるものがありそれぞれ役割があります。
ストレスがかかると放出されるノルアドレナリンは、自律神経に働きかけて心拍数を上げたり、血液量を増やしたりして活動しやすい状態をつくります。
一方ストレスになるようなツライ状況を乗り越えたときの達成感やうれしい気持ち、つまり快感をもたらすのがドーパミン。
この2つをコントロールして、気持ちを安定させるのがセロトニンなんです!
セロトニンが不足するとイライラ感や向上心の低下仕事の意欲の低下、うつ症状、不眠などの症状が現れます。
ではセロトニンを増やすためにはどうすれば良いのでしょうか?
セロトニンは脳内で作られますが、その材料として必須アミノ酸のトリプトファンが必要となります。
トリプトファンは体内で生成できないので、食事から摂らなければなりません。
摂取量の目安は、体重1kgあたり2mg程度。体重が60kgの方の場合は120mgとなります。
かつおにはトリプトファンが豊富に含まれています。
100gあたりの含有量のグラフです。
同じ赤みのマグロ、よく食卓に並ぶ鮭や豚肉と比べてみました。
一食分で目安の量が取れるだけのトリプトファンがかつおには含まれています。
日々の食事に意識してかつおを取り入れていただきたいです。
もちろん、かつおだけ食べればいいわけではありません。
動物性たんぱく質に含まれるBCAAというアミノ酸はトリプトファンを脳へ取り込みにくくします。
ただし、動物性たんぱく質も「炭水化物(穀類、いも類、果物など)」と「ビタミンB6(かつおに含まれています)」を一緒に摂ると、血糖が上昇してBCAAが筋肉に作用するため脳内でのトリプトファンの合成が促進されます。
(BCAAであるバリン、ロイシン、イソロイシンについても記事にしてます。)
つまり、バランスよく主食・主菜・副菜を揃えて食事をすることで、必要とされるトリプトファンは摂取できます。
バランスのいい食生活の中に意識してかつおを取り入れることが重要です。
EATでは様々なかつお料理のレシピを紹介しています。
食事以外に気をつけることは”日光を浴びる”ことです。
セロトニンは日光を浴びることで分泌されます。
日照時間が減るとセロトニンの分泌量が不足し”冬季うつ”と呼ばれる症状になることもあります。
適度な運動もセロトニン分泌に効果的なので、日光を浴びながらの運動を習慣化することが体にも心にも健康的になるために重要です。
これから日照時間が減ってきます。
冬季うつ予防のためにもかつおを食べて心も体も健康的になりましょう!
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