お客さまからも大変好評をいただいているこめふくのロゴは、デザイナー「あさおか まりあ」さんによるもの。
山福水産のパッケージデザインをきっかけに、こめふくのロゴ制作もお願いしました。ロゴに込めた思いや、あさおかさんの今までについてインタビューしました。
ーあさおかさんにとってのロゴとはどんなものですか?
お店の顔になるもの…お店そのもので、例えば商品がない状態でも一人で立って歩いていって、お店のことを伝えなくてはならないものだと思います。
いつも、代表するものをつくるぞ!という思いでその重みを感じながら制作しています。お店のコンセプトや思いがより伝わればいいなと意識しています。
ーロゴに込められた思いを教えてください
まず、ヒアリングでお伺いしたコンセプトです。”つながる”、”海の畑”など、他店とは異なることを伝えたいと思いました。また、手づくりであることや山福の皆さんのあたたかさ、食材への安心感や、安定感を感じたのでそこを重視し、ロゴ自体の重心を下にもっていき、左右対称にすることで表現しました。
ー確かにしっかりとまとまりながらも優しい雰囲気を感じます。意味や思いを形にするってすごいことですよね。
パッケージの時もそうですが、何もないところから作っていくよりは、コンセプトや軸があったうえで作っていくのが自分には合っているなと感じます。
ーおむすびの上にあるかつお節に見たてたモチーフについて教えてください。
これは「あわじ結び」といって、水引などにもつかわれる日本において縁起のいいモチーフです。うまれたご縁が末永く続きますように。という思いを込めました。
また和食という観点からも、ロゴをぱっと見ただけで ” 和 ” だと分かるようにしました。
ーこめふくにどんなお店になってほしいですか?
ご縁がどんどん広がり、つながっていく、そしてお客さまが「おいしい♬」と笑顔になれる場所になってほしいです。飲食店は、食べてくれるお客さまがいて初めて成り立つもの。お客さまの笑顔が広がればいいなと思っています。
ー「子どもが気に入って~」とよく子連れでいらっしゃるお客さまが多い印象です。子どもがおむすびを笑顔でほおばる姿は本当に癒されます。
一歩理想につながっていますね、かつお節かけ放題は地産地消で、子どもたちにとって生まれ育った土地の食材に触れ合う機会があることは本当に大事なことだと思います。普段食べる機会のない、削りたてのかつお節を提供できるのはこめふくだからこそだと思います。
ーこめふくのおむすびの感想
めっちゃおいしかった!とろけるかつお節、香りがいいし、しょうゆ味を食べたけど、まちがいない!と思いました。
ー”とろける”って表現、なんかいいですね!使わせてください!
そうなんです、口の中に入れたとたん、ふわっと溶けてなくなってしまう感じ。ぜひ使ってください!
ーあさおかさんと焼津のつながりについて教えてください
焼津には仕事やイベントを通して訪れるようになり、みなさんとてもあたたかいなと思いました。とくに駅前のPlayball cafeさんにはお世話になっていて、2022年に初めて個展を開いたのもここ。その時に、改めてみなさんの優しさ、そして個性的で面白い人がたくさんいらっしゃるんだなと感じました。
また、専門学校の講師でもあったアーティストのナガタロッソ先生の個展も焼津でたびたび開かれていたので、その時にも焼津に来ていました。
ロッソ先生は焼津駅前商店街の「カツオSHOWてん」の主催もしており、声をかけていただき2022,2023年と2回カツオアート制作に参加しました。今の仕事になって、こういった制作活動の時間がつくれることもうれしいです。おかげで色々なところで焼津に関わる機会が増えました!
ー焼津へのただならぬ縁を感じますね!
そうですね、Concheのお仕事をするときも、個展も、かつおアートもいつも声をかけてもらえたから。じゃあやってみます!って、そこから新たな縁やチャンスをもらえていることが、本当にありがたくて、なんとか応えたいという気持ちで!いつも周りに恵まれているなと感じます。
あさおかさんご本人、デザインともにかわいくて優しくふんわりとした雰囲気のイメージですが、アグレッシブに活動する姿がギャップです。
そして、人と人との縁を大切にする、気さくでたのしいお人柄を改めて感じるインタビューでした。
●あさおかまりあさんプロフィール
あさおか まりあ 1994年3月13日 静岡市生まれ
静岡デザイン専門学校のグラフィックデザインコースでWebデザインを3年間勉強。あえて自分が得意でない分野を選択し、実際学んでみると移り変わりが激しい世界で、やはりつくったものが相手のもとに変わらず残るものをつくりたいと再確認したそう。
卒業後は地元の広告会社に入社し、イベント企画や企業マスコットの制作を行う。現在は静岡市のチョコレート専門店「Conche(コンチェ)」さんのデザイナーや販売員を務める傍ら、フリーランスのデザイナーとしても広く活躍中です。
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