11月10日に焼津漁港新港で開催された魚フェス。私たち含むかつおたたきメーカー6社により、一本釣り炭火焼かつおたたきをその場で焼いて無料で振る舞いました!
参加した企業は、石原水産(株)、巴水産(株)、マルコ水産(株)、(株)南食品、(株)南伸商、山福水産(株)です。
◆魚(とと)フェスって?
魚フェスは今年で2回目を迎える、「さかなのまち焼津」の魅力を伝えるためのイベント!
焼津には大きく分けて3つの漁港があり多様な水産物が水揚げされます。まず一つは、魚フェスの会場にもなった国内でも有数の大きな漁業基地「焼津港」。ここでは冷凍の鰹や鮪が水揚げされ、冷凍かつおの水揚げ金額はなんと9年連続1位!
次に、「小川(こがわ)港」では、沿岸漁業が中心で主にサバやアジ、その他タチウオなどの近海魚も多く水揚げされ生鮮や加工品として流通しています。
3つ目の「大井川港」では、桜えびやしらすの水揚げが盛んで春と秋にシーズンを迎えます。桜エビは国内でも駿河湾で漁獲され大井川港と由比漁港の2箇所のみで水揚げされる貴重なエビです。
この3つの港ひっくるめて焼津!焼津の多様な魅力を伝え、「さかなかま」がつながり、集う場として「十人魚(とと)色の焼津に集まれ#さかなかま」をキャッチコピーに焼津全体を盛り上げるためのイベントです。
◆様々なコンテンツ
コンテンツには、メイン会場のステージで魚にちなんたタレントによるトーク、歌やダンスなど盛りだくさんの内容で会場を盛り上げていました。焼津市内の物産展や飲食ブース、巡視船や調査船の見学、また、市内の水産加工メーカー6社が集まり、その場で炭火での焼きたてを来場者に振る舞うなど、会場でしか味わえない様々な角度から焼津の魅力を伝えます。
この日は、JR東海のさわやかウォーキングに合わせ、東海道本線にて臨時快速「焼津魚(とと)フェス号」が三島駅から焼津駅までの区間を運行する企画まで盛り込まれていました!
◆焼津の炭火焼かつおたたき無料配布!
わたしたちも参加した、メインコンテンツの一つである「焼津の炭火焼かつおたたき試食無料配布」。
原料となる鰹は、問屋「みえかつ」さんを通し、焼津に水揚げ入港した冷凍大型一本釣り船「11旭丸」「83稲荷丸」「28亀洋丸」「18勝栄丸」「明豊丸」さんからご提供いただきました。
冷凍原魚のまま仕入れ、各メーカーにより1次工程で”ロイン”と呼ばれる節状にしたのち、当日はその場で炭火で炙り来場者に振る舞いました。
焼津市魚仲水産加工業協同組合さん、イベントまで主動していただきありがとうございます!
産地だからこそ実現できたことで、そこには事業者たちの“焼津のかつおのおいしさをもっと広めたい”という気持ちがとても大きかったなと思います。
わたしたち生産者は普段お客様の声を直接聞ける機会が少ないため、来場者から「すごくおいしかった!」「買いたいけどどこで売ってるの?」などとその場で感想を聞けたこともイベントの醍醐味の一つです。SNSでも「まさかこんなに食べられるとは!」「6社から選ぶのが大変、食べ比べしてみたかった~~」「おいしい!肉厚!」「色がきれい」などとうれしいコメントがたくさんありました。
◆こだわりの原料を使って
今回の原料は焼津で水揚げされた冷凍一本釣りかつおを使用しました。
冷凍にはどうしても”鮮度が悪い”イメージがあると思いますが、大型一本釣り船では、釣り上げて生きているうちに船上で急速冷凍します。その後、冷凍状態を維持したまま、水揚、保管、加工、出荷されるため、皆さまの食卓に届くまで生きている時の鮮度が保たれています。驚くことに、食べる前に解凍されたときに初めて死後硬直が始まり、それがいわゆる”身の縮み”と呼ばれる現象で新鮮さの証です。
◆焼津の水産会社がチームワークを発揮したリハーサル
本番一週間前、みんなで集まり当日と同じ条件でリハーサルをしてみました!これがなかなか難しい。100%炭火なので火力調節ができないこと、鰹の解凍加減、焼き時間など工場で加工する時のように、思うようにきれいに焼くことができず苦戦しました。食べるとちゃんとおいしいんだけど、見た目がね~って感じで試行錯誤を繰り返しました。これも、来場者に最高においしいかつおたたきを食べてほしいため。
しかし、さすがはタタキ加工のプロフェッショナル!だんだんコツをつかみ、納得のいくきれいでおいしいかつおたたきに焼き上げました。いつしか自然とチームワークも生まれ、焼津の”やらざぁ”精神を感じました!
私にとって、同業種である水産加工会社のみなさんとイベントに取り組みは今回が初めてでした。開催後アンケートでは、ほとんどの企業が「参加して良かった!」と回答し、参加企業にとっても有意義なイベントです。
普段なかなか接点を持つごとができない社員同士で交流できたことがとても楽しく良い経験となり、このような取り組みが増えていくことで、焼津の産業がさらに盛り上がるのではないかと思いました。
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