朝晩はまだ少し寒い日が続いていますが、4月も半ばに差し掛かりました。
暦では春本番ということで、かつお業界も初鰹を意識した動きとなっております。
今回も見崎専務に話をお伺いしました!
それでは、3月の水揚げ量からお伝えします。
3月水揚げ結果
12隻の操業中焼津港で水揚げされた船は7隻(内1隻は焼津水産高校の実習船)。最大約250トンでの入港、1隻あたりの平均水揚げ量は約140トンでした。
先月との変化は、4.5㎏上が全体の55%から38%に減少しました。また、2月の中南での操業で2.5㎏上の漁獲が見られはじめ、2.5㎏上は3%から27%、1.5㎏上は0.2%から6%へと小サイズが増加しています。
また、ほとんどの船のドックが完了して、4月以降の水揚げ量は回復していくと思われます。
相場
年/サイズ | 7上 | 4.5上 | 2.5上 | 1.5上 | 平均相場 |
2019年3月 | @223 | @239 | @228 | @195 | @234 |
2020年3月 | @338 | @340 | @341 | @271 | @333 |
2021年3月 | @259 | @253 | @275 | @239 | @253 |
相場は、昨年よりは落ち着いてきているものの、先月に比べ高騰しました。
要因はさまざまですが、主に漁獲数量が少ないことから、特に需要のある大サイズが品薄高騰(通称“ないもの相場”)となっております。
また、これからの初鰹シーズンに合わせ、需要が増えることを見越して、今のうちに確保しておかなくちゃ!と需要が少し増え始めているようです。
3月操業状況
一本釣り冷凍大型船
先ほどもお伝えした通り、3月でほとんどの船のドックは完了しており、操業隻数も14隻と増えています。操業域は上図の通りで、2月の南緯20°より南下し、南緯10°あたりにて東経150°あたりからマーシャル諸島周辺にかけて操業しました。
2.5㎏上サイズが主体となったようです。
一本釣り生鮮中型船
3月より黒潮の北上が始まり、鹿児島県南西の屋久島近海にて1.5㎏上の極小サイズのかつおが釣れ始めています。3月下旬には北上が進み、多くは八丈島や伊豆諸島沖をぐるぐると操業。また、千葉県勝浦沖の黒潮20℃(水深およそ50m)線あたりでも行われています。
ちなみに、この時期に獲れたかつおは市場で“初鰹”として並んでいますが、初鰹の本来の意味としてはちょっと自信をもって「これは初鰹ですよ!」と言い切れない部分もあるようです。もちろんおいしいのは確かですが^^
詳しくはこちら→初鰹と戻り鰹この違いって?
この中型船の動きや漁獲状況をみて、4月中旬出港の大型船も近海を気にしながら、漁を行うと思われます。
過去の記事はこちらから→一本釣り冷凍かつお大型船水揚げ量と操業状況まとめ
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