2020年4月のかつお冷凍・生鮮の漁獲・水揚げ数量と予測

2020.05.14
初鰹の旬、いよいよ本番がやってきました。今回は冷凍水揚げだけでなく、生鮮かつおの漁獲・水揚げ状況もお伝えいたします。

いよいよ初鰹の旬が本番を迎えました。それに伴い、先月よりかつおの漁場も変化が現れています。今回は、日本近海の漁場で生鮮にて漁獲水揚される中型一本釣り船の動きにも注目してみました。

まずは3月に操業・漁獲していた船による、4月の焼津漁港での冷凍水揚げの数量と相場についてざっくり報告します。
先月もお伝えした通り、ドック入りや新型コロナウィルスの影響で船員さんが揃わず、出航することができなかったことなどで操業隻数自体が6隻と減少していました。それにより、昨年のように回復することなく、漁獲・水揚げ量も減少。したがって、十分な供給量に満たず、相場も全サイズ平均して昨年の1.5倍となりました。



上2つのグラフは南方かつおのものですが、近海で漁獲された鰹の水揚げも行われました。かつおは7t、ビンチョウまぐろは123tと近海の漁はビンチョウまぐろが主体となりました。

それでは、4月の各船の動きと漁獲についてお伝えします。

中型生鮮一本釣り船(以下中型船)

4月に日本近海(以下近海)で操業していた中型船の漁場はビンチョウまぐろ(以下ビンチョウ)を主体とした伊豆諸島周辺域が主漁場となりました。日本有数の生鮮かつおの水揚げ地である千葉県の房州勝浦漁港の魚種ごとの水揚げ量を見ますと、一日平均7隻の入港で、中型のビンチョウが主となり、かつおは7㎏以上の大サイズで、全体的な漁獲量としては昨年の同時期より約2倍に達しています。
さらに、日を追うごとに漁獲数も伸び安定してきていることから、大型一本釣り船も本格的に近海漁場での操業に移っております。
この時期は毎年群れが見つかりやすく、効率の良い漁獲・水揚げが行えるビンチョウを主体とした漁が多くなる見込みです。

また、秋に行われる東沖への予測の目安となる、北上する約1.5㎏の小サイズかつおが現時点で少ないことで、秋の戻り鰹漁へ少し不安が持たれているようです。

中型近海まき網船(以下まき網船)

こちらは、4/15より東経140°までの近海漁が解禁し、単価の良い本マグロをねらって操業しますが、その他かつおやビンチョウなどの群れも探します。4月の水揚げ数量はかつお408㎏、びんちょう3,620㎏とまだ少ないですが、5月に入り隻数や漁獲日数の増加もあり、12日時点でかつお水揚げ数量が1日平均して数十倍と一気に増えてきています。依然としてこちらもかつお・ビンチョウともに大サイズ以上が主体となっているようです。

大型冷凍一本釣り船(以下大型船)

4月も南方の漁が主となっております。漁場は南緯(N) 5~18/東経(E)155~175、水温26~29℃、3月から変わらずの隻数で目立った漁もありませんでした。4月の後半になり、良い日で1日30~40tもの特大サイズのかつおを主体とした漁獲もありました。
近海では、N32~34°/E134~148°あたり、水温約19~21℃、漁獲数は良い日で1隻あたり1日平均して3~19t、ビンチョウを主体とした漁獲となりましたが、漁のある日は少なく、中型船のように連日漁獲が続く日はありませんでした。
5月に入り、1~7日間では各船南方での操業を切り上げ、近海ビンチョウ漁場へ向かい操業を始めています。そのため南方漁場は、位置、サイズ共に変化はなく、漁獲量は減少しています。

以上より、5月の水揚げは、南方かつお漁がなくなり、焼津漁港でも日本近海ビンチョウを主体とした水揚げが多くなると予想されます。

過去の漁獲・水揚げはこちらよりご覧いただけます。
2020年1月2月3月

 

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