今回は以前メチオニンを紹介する中で登場したセレンについて紹介します。
メチオニンが抗酸化ミネラルである『セレン』を運搬する役割を担っており、体内の抗酸化作用を高める働きを持っているということを前の記事で簡単に紹介しました。
セレンとは、人間にとって必要不可欠な五大栄養素・ミネラルのひとつです。
(3大栄養素の糖質・脂質・タンパク質にビタミン・ミネラルを加えたものが5大栄養素)
体内のサビつきの原因となる「活性酸素」から体を守り、体の内側から若々しさを保ちます。
さらに動脈硬化を予防する効果もあります。
ビタミンEと一緒に摂ることで、効果が高まります。
ビタミンEを多く含むものとしてオリーブオイルがあります。
緑黄色野菜にも多く含まれているので、野菜たっぷりのカルパッチョとしてだべることをおすすめします!
そしてなんと、ガンを予防抑制する効果も期待されています。
セレンとガンの関係については多くの疫学調査が行われてきました。
ガン患者の血中セレン濃度が健康な人間より低いことや、土壌にセレンが少ない地域ではガン死亡率が高いことから、セレンが不足すると様々な部位のガンの発生率や死亡率が高いとの報告があります。
しかし、ガンのできる部位によって予防効果は異なることが知られています。
セレンを多く摂取することでガンの予防につながる可能性はあり、このガン抑制作用は、ガン細胞の増殖を抑える働きによるものだろうと考えられています。
ガンの予防に効果的な量は普段の摂取状況やセレンが体内でどれくらい働いているかによって個人差があるため、現時点では予防のための目標量は定められていません。
セレンの1日摂取量の推奨量は成人男性で30~35μg、成人女性では25μgです。上限は350~450μgとなっています。
かつおには100gあたり100μgのセレンが含まれており、1日分の推奨量を1食で充分に摂取することができます。
通常の食事では過剰症や欠乏症を起こすことはありません。
セレンは比較的毒性が強く錠剤やサプリメントなどで過剰に取ると中毒を起こします。
抗酸化作用を持つミネラルのセレンと、その運搬を担うアミノ酸のメチオニンの両方が含まれるかつお。
美味しく食べて美と健康を手に入れましょう!
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