かつおの栄養価に関して今まで様々な栄養価に焦点をあて、その栄養と効果をお伝えしてまいりました。
ひと通りの栄養価のご紹介をしたところで、今回は「初鰹」と「戻り鰹」の栄養価の比較をしてみたいと思います。
そもそも同じ魚で栄養価は変わるものなのでしょうか。
初鰹と戻り鰹は取れる時期の違いで区別されます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
さっぱりとした初鰹と脂のしっかりのった戻り鰹、ここに栄養価の違いが出てきます。
戻り鰹は良質な脂とミネラルの宝庫
100gあたりの栄養価
上の成分比較表を見ると、エネルギーと脂質に大きな差が戻り鰹は「とろかつお」と呼ばれるほどに脂がのっているため当然脂質が多くなり、その分エネルギーも高くなります。なんと100gあたりで約50kcalの差があります。同じ魚とは思えないほどの差がありますね。
では初鰹の方が低カロリーだから健康的で体にいいのか?と言われるとそうとも言い切れません。
かつおの脂質は必須脂肪酸と呼ばれるDHAと EPAが含まれる為、脂質を摂取するメリットの方が勝る場合もあります。
※DHA EPAの効果についてはこちらから。
さらに戻り鰹には初鰹にないセレンが含まれています。
抗酸化ミネラルのセレンは主にアンチエイジング(老化防止)や動脈硬化の予防に効果が期待されます。
100g当たりのセレン含有量(単位㎍)
1年に旬が2回あるかつおの楽しみ方
総じて戻り鰹に栄養価的には軍配が上がりそうなところですが、初鰹は縁起物として長年重宝されてきたものです。
初鰹も戻り鰹も栄養価が高いことには変わりありません。わたしたちの体にとって大切な食材です。
春がきたら初鰹、秋がきたら戻り鰹と季節で味の違いや風情を感じるのが、かつおの楽しみ方の一つなのではないでしょうか。紹介した以外の栄養素にも、少量ですが差があるものもあります。同じかつおであるのにこうした違いがあるのは面白いですね。
旬な時期にたたきや刺身、そしてKATSUO LIFEHACKで紹介した食べ方で味わっていただきたいです。
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