同じ魚で栄養の違いはあるの?初鰹と戻り鰹の栄養の違い

2021.11.27
初鰹と戻り鰹。獲れる時期は違えど、同じかつおですが摂れる栄養に違いはあるのでしょうか?栄養の違いからみると面白い発見がありました!

かつおの栄養価に関して今まで様々な栄養価に焦点をあて、その栄養と効果をお伝えしてまいりました。
ひと通りの栄養価のご紹介をしたところで、今回は「初鰹」と「戻り鰹」の栄養価の比較をしてみたいと思います。

みずみずしく透き通る赤身が特長の初鰹

身の表面に厚く脂がのった濃厚な戻り鰹

そもそも同じ魚で栄養価は変わるものなのでしょうか。

初鰹と戻り鰹は取れる時期の違いで区別されます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
さっぱりとした初鰹と脂のしっかりのった戻り鰹、ここに栄養価の違いが出てきます。

戻り鰹は良質な脂とミネラルの宝庫

100gあたりの栄養価

上の成分比較表を見ると、エネルギーと脂質に大きな差が戻り鰹は「とろかつお」と呼ばれるほどに脂がのっているため当然脂質が多くなり、その分エネルギーも高くなります。なんと100gあたりで約50kcalの差があります。同じ魚とは思えないほどの差がありますね。
では初鰹の方が低カロリーだから健康的で体にいいのか?と言われるとそうとも言い切れません。

かつおの脂質は必須脂肪酸と呼ばれるDHAと EPAが含まれる為、脂質を摂取するメリットの方が勝る場合もあります。
※DHA EPAの効果についてはこちらから。

さらに戻り鰹には初鰹にないセレンが含まれています。
抗酸化ミネラルのセレンは主にアンチエイジング(老化防止)や動脈硬化の予防に効果が期待されます。

100g当たりのセレン含有量(単位㎍)

1年に旬が2回あるかつおの楽しみ方

総じて戻り鰹に栄養価的には軍配が上がりそうなところですが、初鰹は縁起物として長年重宝されてきたものです。
初鰹も戻り鰹も栄養価が高いことには変わりありません。わたしたちの体にとって大切な食材です。

春がきたら初鰹、秋がきたら戻り鰹と季節で味の違いや風情を感じるのが、かつおの楽しみ方の一つなのではないでしょうか。紹介した以外の栄養素にも、少量ですが差があるものもあります。同じかつおであるのにこうした違いがあるのは面白いですね。

旬な時期にたたきや刺身、そしてKATSUO LIFEHACKで紹介した食べ方で味わっていただきたいです。

 

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