旋網船とはその名のとおり、本船後部に積載されている小さい船で魚群のある位置に網を張り、その後網を締め鰹を漁獲する方法です。一度にたくさんの鰹を漁獲することができる効率の良い漁法です。
港に着くと、そこには全長約80mにも及ぶ大迫力の艦体が焼津漁港外港に堂々と就航していました。重さはなんと760トン。想像できますか?例えると大人のゾウが約130頭です。
受付を済ませ、いよいよ入船です!タラップを渡り、甲板へと出ます。床板から木のいい香りがしました^^
漁獲網と網を張るための艦艇。網は全長1.8~2㎞、深さは約300mにも及びます。
これはクレーンで吊り上げ、海面に降ろします。
みなさんも見たことがあるかと思いますが、ボートや船のスクリュー部分ってむき出しの状態が通常ですよね。
でもこの船にはガードがあり、その理由を教えてもらいました。これは網を整える際に巻き込みを防止するためだそう。用途に合わせ、細部までしっかりと設計されているのですね。
この船はにまつわるエピソードも聞けました。
それは2011年3月の東北大震災後、海に散乱しているガレキ等の巻き込みを防げるという点から港で物資を積んで被災地まで運ぶ際に、大活躍したそうです。
しかし、小さいといっても全長7m近くあるこの艦艇が3隻も積んであるなんて、本船の大きさがよくうかがえます。
船の先頭へと進んでいくと、大人の腕の太さほどある港と船をつなぐロープとイカリの鎖。間近で見るとその太さから海の力の強さを感じます。
そして、見上げるとそこには色とりどりの大漁旗がたくさん!風になびく姿がとてもかっこいいですね。航海安全!大漁祈願!
そして機関室へ。
操縦席には驚くほどの画面の数!素人が見たら全くわからないこの画面たち。
衛生を使って、潮の流れや風向きの情報を常に見張り、航海・漁業を進めていくそう。船がこんなにもデジタル化しているとは知らなかったです。室内には、航海安全・大漁を祈願する神棚もあり、日本の伝統が感じられました。
船の外だけでもこんなに驚きの連続!
内部の様子は、引き続き次号にてご紹介します。お楽しみに!
◎エンジン室のご紹介
新船『第三十八常磐丸』が竣工しました!その迫力に驚き!Vol.2
◎船員さんの居住スペースをご紹介
新船『第三十八常磐丸』が竣工しました!その迫力に驚き!Vol.3
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