6月の上旬は記録的なビンチョウ漁のピークを迎えました。よって各船の操業日数は平均して10日とかなり短いスパンにて漁獲が行われ、さらに入港した16隻ほとんどの船がビンチョウで満船と嬉しい結果に!
大型一本釣り船の船員さんに少しお話を伺ったところ、多いときに一日60tも釣り上げ、かつおよりもサイズが大きなビンチョウ、また40㎏を超えるメバチまぐろの群れもあったそうで、大変な体力が必要だったようです。
それでは6月の水揚げ量から見ていきましょう。
6月水揚量
結果としてビンチョウが昨年比で約1300%と爆発的に伸びています。
6月操業・漁獲状況
6月上旬は先述の通り順調に量が行えましたが、半ば15日あたりから梅雨入りや低気圧の影響で沖が荒れ、まともに漁が行えない日が続いたことから約10日間だった操業が約1ヶ月近くに伸びました。
よって、ビンチョウは前号で予想した上旬がピークとなり、中旬には群れにかつおも混ざり始め、ビンチョウ自体も減り、生鮮中型一本釣船の中にはかつお主体での漁獲を始めた船もあるようです。同様に冷凍大型船もビンチョウの群れが見えにくくなり、かつお漁へ切り替わっています。
6月22~27日あたりには、大型船も沖出しと言って近海からさらに東沖(東経160~161°/北緯35~38°あたり)へと向かい、かつお(4㎏台)も少しずつ釣れ始めました。
しかしながら、今後の群れの来遊予想となる、小サイズ(1.5~2kg)が獲れていないこともあり例年のような数量やサイズが期待できなさそうです。
7月の予測
黒潮海流に乗ってかつおが北上、梅雨明け後にはかつおが水面に浮上し大型船の漁獲対象になればと願うばかりです。
そして、中型船がかつお漁へと切り替わっているので、ビンチョウの漁獲量は減ると見込まれております。
ただ、かつおは近海・東沖漁場でも引き続き不漁が続いていますし、これから低気圧や台風の発生などで海が荒れてくることから操業日数も伸びることが予想され、前年同時期のような数量をはるかに下回る漁獲量が見込まれます。
気候と海洋状況によっては、これ以上日本近海・東沖での漁を続けられず、南下する船も出てくるかもしれません。
過去の漁獲・水揚げ記事はこちらから(2020年1月/2月/3月/4月/5月)
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