11月がスタートしました。今年もあと残すところ2か月ですね。
早いもので『KATSUO LIFE HACK』もオープンして1年が経とうとしています。「初鰹と戻り鰹の違い」から勉強し始め、今では知識もボリュームも増え専門メディアとしての役割も少しずつ果たせているのではないでしょうか^^;
ご覧いただいておりますみなさま、ありがとうございます!2年目もどうぞ宜しくお願いいたします。
さて、10月の水揚げ結果からお伝えします。
2020年10月水揚結果
10月も9月と変わらず、1隻あたり150~200トンとなりました。
10月の水揚げ量は9月の東沖漁の分が少し含まれていますが、10月漁獲・水揚げ分は南方のみとなります。数量は以下の通りです。
一見南方漁は昨年2019年より良い結果に見えますが、昨年は10月の時点で南方の漁はほとんどなく、11月から本格的に始まっています。ちょうどその頃から今に続く不漁が始まっていたと見られます。
サイズ
漁獲サイズは、特々大サイズがほとんどです。東沖で漁獲されたものも前例ではほとんど考えられない4.5㎏以上サイズが9割を占めていました。南方の漁獲分でも、特々大とされる8.5~10㎏のものがほとんどでした。(通称としては7㎏上として管理されます)
9月以前の東沖の漁でも、本来獲れるはずの1.5~2.5㎏上がほとんどありませんでしたが、今も東沖沿岸付近で操業する中型船は、それにあたる小~極小サイズが主体の漁となったそうです。よって、やはり海水温が大きく影響しているのでは、と言われています。(下図と9月分参照)
相場
南方漁が本格的に始まり、7㎏上サイズの水揚げ量が上がり、相場は先月9月の67%ほどの@255~270/kに落ち着きました。4.5㎏上以下のサイズは数量もまとまらず、@390~400/kと相場も変動はありませんでした。
年 | 南方鰹サイズ別単価 | |
1.5~2.5上 | 4.5~7上 | |
2019年10月 | @140~270/k | @300/k |
2020年10月 | @390~400/k | @255~270/k |
操業状況
9月下旬より東沖の漁を切り上げ南下し、燃料切れとなった船が随時入港しました。
10月に出港した船は例年より1ヶ月ほど早く、すべて中南方での操業となり、漁場は徐々に南下していきました。(下図参照)
今後の予想
各船、10月と同じ緯度付近で群れを探していく見込みです。例年だと漁場は南下していきますが、今年は群れも少なく、隻数も少ないため、無駄な燃料を使わずに操業する船がほとんどになると思います。
したがってサイズは今期も特大、特々大が主体になると予想されます。
過去の記事はこちらから→2020年1月・2月・3月・4月・5月・6月・7・8月
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